cciとDOMが共同開発している「Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告」は広告のポリシー違反ではないのか?

フルスクリーン広告って凄く嫌だなぁ…と毎度のごとく思ってる今日このごろです.

みなさんはどうなんでしょ?スマートフォンやYoutubeの広告でもう慣れたりするのかな?

ここでいうフルスクリーン広告は,いわゆるインタースティシャル広告というもので,画面遷移時に移動しようとするコンテンツとの間にフルスクリーン広告を挟む手法のことです.
表示されてから一定時間経過すればコンテンツに移動するものや広告を消すアクションを起こせばコンテンツへ移動するタイプが合ったりします.
(日経ビジネスやYoutubeはこの2つのタイプを合体させた感じです.)

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※図にしてみた.なんか変な所あったら教えて下さい.

僕自身,よほど好みのサービスや重要なコンテンツで無い限り,これらの広告が挿入されていれば閲覧をやめてしまいます.(勿体ないという意見もごもっとも)
そんな話はどうでもいいとして….

2日前にITmediaにこんな記事がでました.

サイバー・コミュニケーションズ(cci)とディー・オー・エム(DOM)は9月10日、Android端末のセキュリティロック解除後にフルスクリーンで広告を表示するシステムを共同開発したと発表した。

Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告 cciとDOMが共同開発
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/10/news132.html

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まさに絶望した!
このシステムが容認されれば僕みたいな人種にとってはまさに絶望的.

※以下は,記事を読んで自分なりに想像した結果です.実際のシステムがITmediaの記事とは異なっていたりする可能性もあることをご理解の上お読みクダサイ.

どんなシステムなのか

スリープモードからの復帰後にフルスクリーン広告を挿入するシステムのようです.

僕は当初「このシステムを実装したアプリを起動(Activityを表示)した状態でスリープした場合でしょ?」と勘違いしていました.
しかし,よく読むとその異常性がわかってきます.

スリープモードから復帰する際のセキュリティロック解除後に、フルスクリーンの広告が2~3秒表示される仕組み。Webでページ遷移の間に挟み込むインタースティシャル型広告をロック解除に適用したもので、「ユーザーのアプリ利用頻度などに影響を受けることなく広告を訴求できる」という。両社で特許も出願した。

Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告 cciとDOMが共同開発
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/10/news132.html

「ユーザーのアプリ利用頻度などに影響を受けることなく広告を訴求できる」

えっ?はい?
これってつまり…どんな状況でも復帰時には広告を挟むってこと…?

この記事から読み取る限りそんな感じがするんだけど….
アプリの使用頻度などに影響を受けないってことは,そのアプリを起動しなくても広告が表示されるわけですよね.

このシステムってGooglePlayデベロッパープログラムポリシー違反じゃないの?

ということで,GooglePlayデベロッパープログラムポリシーを見て行きましょう.

Google Play をすべてのユーザーに快適にご利用いただける環境を維持するために、下記の プログラム ポリシーに従っていただくことが重要です。ここで使用されている用語の意味は、 デベロッパー販売/配布契約での定義と同じです。これらのポリシーは随時変更されますので、定期的に ご確認ください。

Google Play デベロッパー プログラム ポリシー
http://play.google.com/about/developer-content-policy.html

今回,引っかかりそうなのは,この中の「広告のポリシー」です.

広告のポリシー

下記のポリシーは、アプリに実装され組み込まれるすべての広告に適用されます。Google Play で入手した Android アプリをすべてのユーザーに快適にご利用いただける環境を維持するために、下記のルールに従っていただくことが重要です。これらのポリシーは随時変更されますので、定期的にご確認ください。

1. デベロッパー向け利用規約はアプリのユーザー エクスペリエンス全体に適用
Google のデベロッパー販売/配布契約とデベロッパー プログラム ポリシー(総称して「デベロッパー向け利用規約」とします)は、各アプリに加え、アプリに組み込まれている、またはアプリ経由で表示される、あらゆる広告やサードパーティ ライブラリにも適用されます。一貫性のある、ポリシーに準拠したわかりやすく公正なユーザー エクスペリエンスをユーザーに提供してください。

コンテンツのレビューとデベロッパー向け利用規約に準拠しているかどうかの審査においては、広告もアプリの一部とみなされます。したがって、上述のすべてのポリシーは広告にも適用されます。これらのデベロッパー向け利用規約に違反しない広告を利用してください。

また、アプリ自体のコンテンツのレーティングに適合しない広告も、デベロッパー向け利用規約に対する違反となります。

Google Play デベロッパー プログラム ポリシー
http://play.google.com/about/developer-content-policy.html

各アプリはもちろん,そのアプリに組み込まれている広告等全てに適応される.
なるほど,それでは禁止事項を見ていきます.

2.広告のコンテキスト
アプリのユーザー インターフェースまたはオペレーティング システムからの通知や警告を装った広告は認められません。

3.交換条件としての広告表示とインタースティシャル広告
インタースティシャル広告は、組み込まれているアプリ内でのみ表示できます。アプリの全機能の利用と引き換えに広告のタップや個人情報の送信をユーザーに強制することは禁止されています。ユーザーが無条件に、また意図しないクリックスルーを回避して広告を非表示にできるよう、インタースティシャル広告にはアクセス可能なターゲットを目立つように表示するようにしてください。

4.アプリやサードパーティの広告の妨害
アプリに関連付けられた広告が、他のアプリやアプリの広告を妨害することがあってはなりません。

Google Play デベロッパー プログラム ポリシー
http://play.google.com/about/developer-content-policy.html

(※以下,ITmediaからの引用は赤文字,GooglePlayからの引用は青文字で装飾しています)

通知や警告を装ったものではないので,「広告のコンテキスト」は大丈夫じゃないかなと思います.

問題は次の2項?

「交換条件としての広告表示とインタースティシャル広告」は完全に該当してるんじゃないかなーと思います.

インタースティシャル広告は、組み込まれているアプリ内でのみ表示できます。
とあるように組み込まれているアプリ内でのみ表示可能と定められています.

しかし,問題のシステムは,〝「ユーザーのアプリ利用頻度などに影響を受けることなく広告を訴求できる」〟と書かれているところからアプリ外でも表示するシステムだと思われます.

「アプリやサードパーティの広告の妨害」も駄目なような気がします.
アプリに関連付けられた広告が、他のアプリやアプリの広告を妨害することがあってはなりません。
全ての復帰に対して,インタースティシャル広告を表示させるのであれば,スリープ直前に起動していたアプリやホームアプリを妨害しているのでは?

これは完全にアウトだわ…(と思う)

それでこのシステム,
GooglePlayを利用しないなら無問題のかもしれませんが,どうなんでしょう.

これらの広告のポリシーですが,2013年8月23日に新しく改定されたものです.
GooglePlayは無秩序と言われていますが,Googleが積極的にのこういう動きをしてくれるのは嬉しいですね.

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